キャリアコンサルタント資格について(その1)

キャリアコンサルタントという資格の認知度については、まだまだ高くないように感じます。
資格としては、「国家資格キャリアコンサルタント」という資格の他に、「キャリアコンサルティング技能士」として、1級と2級の2段階の資格があります。(ちなみにファイナンシャル・プランニング技能士は、1級・2級・3級の3段階です)

「国家資格キャリアコンサルタント」資格の取り方は、養成講座を修了して試験を受ける(※)というのが一般的で、私が通っていた養成講座は、週1回約3ヶ月の通学受講とウェブ上での講座受講との併用でした。 (※養成講座を受講せずに受験することもできます)

養成講座と資格取得のための学習を通じて得られたことはたくさんありますが、「傾聴には訓練が必要である」ということを改めて実感できたことが最大のものだと思います。
ビジネスシーンでは、「早く理解して早く決断する」ことが重要とされることも多いので、「傾聴」への意識がなかなか及ばない場面も多々ありますが、50歳を過ぎた頃に、「相手の話を大切にていねいに聴くこと」の重要性を再確認できたことは私のキャリアにとって幸運でした。

あまり資格の紹介という感じにならなかったので、ご参考までに厚生労働省のホームページに記載されている関連項目を引用します。

●「キャリア」とは、過去から将来の長期にわたる職務経験やこれに伴う計画的な能力開発の連鎖 を指すものです。「職業生涯」や「職務経歴」などと訳されます。

●「キャリアコンサルティング」とは、労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力の開発及び向上に関する相談に応じ、助言及び指導を行うことをいいます。

●「キャリアコンサルタント」とは、キャリアコンサルティングを行う専門家で、企業、需給調整機関(ハローワーク等)、教育機関、若者自立支援機関など幅広い分野で活躍しています。

あくまで私の感覚ですが、キャリアコンサルタントは「助言及び指導を行う」というより、目の前の面談者(クライエント)と一緒に考えるのが仕事ではないかと考えています。少なくとも当社が提供するサービスでは、傾聴と寄り添いを第一に考えていきます。

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